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俺たちの勲章のロケ地を巡る:松田優作・中村雅俊が駆けた横浜と地方の足跡

俺たちの勲章のロケ地を巡る:松田優作・中村雅俊が駆けた横浜と地方の足跡 ドラマ

1975年に放送された刑事ドラマ『俺たちの勲章』は、松田優作さん演じる中野刑事と、中村雅俊さん演じる五十嵐刑事という対照的な二人の「はみ出し刑事」の活躍を描き、多くのファンを魅了しました。この作品は、その後の日本テレビ「俺たち~」シリーズの出発点ともなった、青春ドラマの金字塔です。

このドラマの特徴の一つは、中心となる舞台が横浜であること、そして地方ロケが多かったことです,。彼らが情熱を燃やし、傷つきながら事件を追ったロケ地は、50年近く経った今も、当時の面影を残している場所が少なくありません。ここからは、ファンなら一度は訪れたい主要なロケ地と、その現在の様子をご紹介します。

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伝説の舞台「相模警察本部」の現在地

中野刑事と五十嵐刑事が所属していたのが、設定上の「相模警察本部」です,。この本部の外観として使用された建物は、横浜の歴史地区、馬車道に現存しています。

神奈川県立歴史博物館(旧神奈川県立博物館)

相模警察本部のロケに使われたのは、現在の神奈川県立歴史博物館(旧神奈川県立博物館)の建物です,。

• 所在地:横浜市中区(馬車道付近)

• 特徴:この建物は、1904年に横浜正金銀行本店として建てられた本館と、増築された新館部分から成り立っています,。

• ロケ使用部分:実際にロケに使用されたのは、新館部分だとされています。中野刑事や五十嵐刑事がこの建物の玄関から出入りするシーンが撮影されました。

現在、この建物自体は当時のまま残っていますが、撮影当時(1975年頃)と比べると、入り口部分や階段の周りは大きく改築されています。当時の雰囲気を想像しながら、二人の刑事が捜査に出かける姿を思い浮かべてみるのも、聖地巡礼の醍醐味でしょう。

また、劇中で警察署として設定されていた建物とは別に、実際に世田谷区内の朝日プリンテック実験場が現存しており、かつては警察署として設定されていたことも判明しています。当時の看板には「世ヶ谷」や「谷」といった地名がはっきり見えていたため、厚紙を貼って隠すという工夫がされていたようです。

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オープニングを飾った象徴的な横浜の風景

ドラマのオープニングやタイトルバックには、横浜の象徴的な場所が数多く登場し、当時の風景を今に伝えています。

横浜赤レンガ倉庫(現:赤レンガパーク)

タイトルバックで、中野刑事と五十嵐刑事が並んで立っている印象的なシーンは、横浜市中区新港町にある横浜赤レンガ倉庫2号館前で撮影されました,。

• 現在の様子:赤レンガ倉庫は1989年まで保税倉庫として使われていましたが、2002年に周辺一帯が文化施設や商業施設を含む赤レンガパークとして整備されました。

• 撮影地点:二人が立っていたとされる場所の壁は、現在、大きなガラス窓に変わっています。しかし、背景には赤レンガ1号館など、当時の面影が感じられる風景が広がっています。

オープニングでは、この赤レンガ倉庫を背にするカットの他に、倉庫横を通っていたJR東海道本線貨物支線(通称:横浜臨港線)の線路の上で撮影されたシーンもありました。この線路は1990年代に撤去され、現在は公園の一部となっています。

伊勢佐木町商店街と中華街

主演の二人が並んで歩くシーンは、横浜市中区伊勢佐木町商店街(現:イセザキモール)で撮影されました,。

• 伊勢佐木町:この商店街は現在「イセザキモール」と名前を変え、1丁目から7丁目まで延びています。オープニングに登場するのは、JR関内駅側の入り口付近を逆側から撮影したものだと判断されています,。映像には「ISEZAKICHO」の文字や、電車の高架と思われる青い物体、そして信号機の裏側などが映り込んでいます,。

• 中華街:タイトルバックには、横浜市中区の中華街も登場します。正面の門(善隣門)は、現在新しく建て替えられています,。

山下公園と港の眺め

オープニングテーマ中、五十嵐刑事(中村雅俊さん)の肩越しに海が見えるカットや、ハーモニカを吹いているシーンは、山下公園だと推測されています。山下公園からは、大さん橋や横浜ベイブリッジ、マリンタワーなどの横浜の有名なスポットを一望できます。

また、丘の上からマリンタワーや氷川丸が見える俯瞰のシーンは、横浜市中区山手町にあるポートヒル横浜からの撮影だった可能性が高いとされています。

 

足を延ばしたい地方ロケ地

『俺たちの勲章』は地方ロケが多かったことも特色で、特に印象的な場所がいくつかあります。

広島県福山市・鞆の浦

第17話「子守唄」では、広島県福山市の景勝地である鞆の浦が舞台となりました。

• 撮影内容:この回は、鞆の浦の古い町並みや仙酔島、阿伏兎観音など、ほぼ全編が鞆の浦とその近辺でロケが行われました。

• 有名なシーン:松田優作さんが演じる中野刑事が、ヤクザと格闘し雁木(船着き場の階段)から海へ投げ込むシーンがあります。この雁木は、現在も福山市の重要な歴史的景観の一部として残っています。

• 鞆の浦の魅力:鞆の浦は、瀬戸内海の「潮待ちの港」として古代から知られ、江戸時代の港湾施設(常夜燈、雁木、波止場、焚場、船番所)がすべて揃って残っている全国でも稀有な場所です,。近年では、ジブリ作品のモデル地としても知られるようになりました。

温泉地やリゾート地

地方ロケ地としては、他にも複数の場所がドラマ制作に協力しています。

• 温泉地:草津の温泉もロケ地の一つとされており、提供・協力として「草津ナウリゾートホテル」の名前がクレジットされていました,。

• 伊良湖:「伊良湖ビューホテル」も制作協力として名前が挙がっており、愛知県の伊良湖岬周辺も撮影に使われたと推測されます,。

これらの情報から、ドラマが横浜だけでなく、日本各地の風景を取り入れ、広範囲にわたる捜査活動を描いていたことが分かります。

まとめ

『俺たちの勲章』のロケ地を巡る旅は、横浜の歴史と港町の魅力、そして日本の豊かな自然と古い町並みが残る地方の風景を同時に楽しむことができるでしょう。

松田優作さんと中村雅俊さんが「相模警察本部」として出入りしたとされる神奈川県立歴史博物館から、タイトルバックを飾った赤レンガパークや伊勢佐木モールを歩けば、ドラマが描いた熱い青春の息吹を感じられるかもしれません。そして、遠方のファンであれば、第17話の舞台となった広島県福山市の鞆の浦のように、当時の雰囲気を色濃く残す場所へ足を延ばしてみるのも、また違った感慨を覚える素敵な体験になるのではないでしょうか。

当時の映像と現在の風景を比べながら、刑事たちが駆けた軌跡を辿ってみる。それはまるで、時を超えたフィルムを心の中で再生するような、静かで特別な時間になるかもしれません。

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