1977年にフジテレビ系列で放送された刑事ドラマ『華麗なる刑事』は、ロサンゼルス帰りのスマートな高村一平刑事と、鹿児島出身の泥臭い南郷五郎刑事という、対照的な二人がコンビを組んで事件を解決するバディ・アクションの傑作として知られています。このドラマの舞台は、東京の新宿や渋谷などの都心を管轄とする「南口署」の刑事課です。
主演の草刈正雄さんと田中邦衛さんをはじめとする、個性豊かなキャスト陣が織りなす人間模様が、この作品の大きな魅力です。ここでは、『華麗なる刑事』を彩った主要な登場人物と、彼らを演じた俳優について詳しくご紹介します。
主演の二人:華麗な「ロス」と泥臭い「ゴローさん」
このドラマの物語の核となるのは、若さとベテラン、都会派と泥臭さがぶつかり合う、二人の刑事のコンビです。
高村一平(草刈正雄)
高村一平を演じたのは、当時24歳から25歳だった草刈正雄さんです。 彼はロサンゼルス市警での研修を経て南口署にやってきたことから、署内では「ロス」という通称で呼ばれていました。甘いマスクに加え、運動能力が高く語学も堪能な「スーパー刑事」という華麗な設定ですが、人を信じる心が強いために、それが裏目に出てしまうことがあります。
高村の愛銃はS&W M29 6.5インチで、リアリティを追求するため、草刈さんは撮影時に渡米して実銃の射撃を体験されたとされています。また、草刈さんは本作のエンディングテーマ「センチメンタル・シティー」も歌唱しています。 後に、草刈さんは2004年放送の『ケータイ刑事 銭形泪』でも、相棒刑事として高村一平役を演じており、同じ役名が時代を超えて登場する点も興味深いところです。
南郷五郎(田中邦衛)
高村一平とコンビを組んだ南郷五郎、通称「ゴローさん」を演じたのは、田中邦衛さんです。 南郷は当時44歳で独身。志布志市出身の九州男児であり、鹿児島県警から警視庁に転属してきました。強めの鹿児島弁なまりがトレードマークです。彼は子供の頃から薩摩焼酎を飲んで育った酒豪という設定で、ライフルの名手であり、メキシコオリンピックのライフル射撃日本代表になるはずだったほどの腕前を持っているという、多彩な能力を持ち合わせていました。
心優しい熱血漢で、飼っているオウムの太郎の世話を大切にしていました。 草刈正雄さんによると、自身が演じる高村一平の役柄が、田中邦衛さんの泥臭い演技に感化され、段々と「華麗なる刑事」という設定からブレていったというエピソードが残されています。二人の俳優の持ち味がぶつかり合い、化学反応を生んだことで、魅力的なバディが生まれたと言えるでしょう。
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南口署を支える個性豊かなレギュラー刑事たち
主演の二人を取り巻く南口署の刑事課には、署長から鑑識係まで、個性豊かなメンバーが揃っていました。
| 俳優名 | 役名 | 役柄の概要 |
|---|---|---|
| 檀ふみ | 青井空 | 青森から配属された22歳〜23歳の独身の巡査。少年係で、署内のマスコット的存在です。 |
| 沢たまき | 園山雅子 | 巡査部長。南口署の生き字引と呼ばれ、過去の事件に精通しています。署の「姐御」的存在として、上司からも一目置かれていました。 |
| 佐野浅夫 | 上条安雄 | 南口署刑事課長。51歳〜52歳。東大出のエリートで、口うるさく「このスカタンどもが!」が口癖ですが、部下を信用している上司です。 |
| 新克利 | 田島大作 | ゴローさんよりも年下ながら、ベテラン格の刑事。気さくな人柄で「大作さん」と親しまれており、マンガ好きという一面がありました。 |
| 加納竜 | 真田健太郎 | 刑事課最年少の若手刑事で、通称「ぼうや」。威勢が良いものの、捜査ではまだミスが多いというキャラクターです。劇中では、加納さんご本人の持ち歌を熱唱するシーンもありました。 |
| 青木卓 | 内山 | 南口署刑事課の鑑識係を務めました。 |
また、南口署の婦警として出演していた大塚悦子さんは、高村や南郷が負傷して戻った際に治療をする役を務めていましたが、後に主演の草刈正雄さんとご結婚されています。他にも、永田裕子さんや、第4話まで山本恵子さんが婦警として出演していました。
準レギュラーやライバル署の存在
レギュラー陣に加え、ドラマの舞台となる南口署の人間関係や、他の署との関係を描く準レギュラー陣も物語に深みを与えています。
南口署の署長、遠山金策(61歳)は有島一郎さんが演じました。彼は、時に暴走しがちな部下たち(特に高村・南郷)の行動を広い心で見守る、憎めない人物として描かれていました。
後半のエピソード(第23話、25話、29話、31話、32話)では、城西署の女刑事、三杉理恵役として梶芽衣子さんが登場し、高村や南郷とともに事件を追う重要な役どころを担っています。
さらに、南口署と常に敵対するライバル「北口署」の署長、神来(じんらい)役には岸田森さんが配役されました。神来は、南口署刑事課長の上条安雄(佐野浅夫)とは東大の同期でライバル関係にあり、南口署を強く嫌悪しているという設定でした。
時代を超えて愛される『華麗なる刑事』
1977年に放送された『華麗なる刑事』は、当時のスターであった草刈正雄さんと田中邦衛さんという、異なる魅力を持つ二大俳優のコンビネーションが光る作品でした。ロサンゼルスの風を運んでくるような高村と、鹿児島の熱い血が流れる南郷。二人の刑事の間に生まれるユーモアと熱いアクションが、多くの視聴者を惹きつけました。
このドラマは、個性豊かなレギュラーキャストや、豪華なゲスト出演者たち(例:夏八木勲さん、風吹ジュンさん、長塚京三さんなど)によって支えられていました。DVDもリリースされており、当時のアクションドラマのエネルギーや、俳優陣の若き日の情熱を感じることができます。
もし機会があれば、時代を超えて語り継がれる彼らの「華麗なる」活躍を改めて楽しんでみるのも素敵ですね。
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