1977年4月から11月にかけて放送された刑事ドラマ『華麗なる刑事』は、草刈正雄さんが演じるロサンゼルス帰り・高村一平と、田中邦衛さん演じる鹿児島出身・南郷五郎という、全く異なるタイプの刑事コンビの活躍を描いた人気作品です。
彼らが所属する「南口署」は、東京の新宿や渋谷などの都心を管轄しているという設定でした。このドラマでは、当時の東京の都会的な風景や、主人公の背景に合わせた海外の場所がロケ地として選ばれています。
舞台となった「南口署」周辺の東京の都心エリア
『華麗なる刑事』の舞台は、新宿や渋谷を中心とした都心とされています。昭和の刑事ドラマにおいて、東京の街並みはしばしば重要な役割を果たしていました。
当時の刑事ドラマで定番中の定番として知られるのが、東京・新宿副都心の高層ビル街です。このエリアは高度経済成長期の東京を象徴する場所であり、多くの刑事ドラマで、オープニングやエンディング、そして若手刑事が疾走するシーンなどに登場しました。『華麗なる刑事』も、都心を舞台とする作品として、こうした当時の象徴的な風景を背景に取り入れていた可能性は高いでしょう。
また、カーアクションが欠かせなかった当時の刑事ドラマでは、港区の芝浦・海岸エリアや倉庫街も頻繁に利用されていました。このエリアは当時、埠頭や倉庫ばかりで人通りが少なく、ロケには都合が良い場所だったという声もあります。同様に、『あぶない刑事』シリーズに代表される横浜の赤レンガ倉庫などの港エリアも、大人のドラマの舞台として好まれた場所でした。南口署が管轄するエリアではありませんが、当時の刑事ドラマが都会的なシーンを演出する際に、こうした倉庫街の風景を多用する傾向にあったことが分かります。
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主人公高村一平のルーツ「ロサンゼルス」での撮影
主人公である高村一平刑事は、アメリカのロサンゼルス市警で研修を終えて南口署にやってきたという設定で、通称「ロス」と呼ばれていました。
この設定を活かすため、ドラマは実際にロサンゼルスでの撮影協力を得て制作されました。ロケの協力者としては、写真家の立木義浩さんの名前がクレジットされています。
高村刑事が愛用する銃は、当時最強のハンドガンの一つとされたS&W M29(44マグナム)でした。リアリティを追求する制作陣の意図もあり、草刈正雄さんは撮影前にアメリカに渡り、実銃の射撃を体験したとされています。このエピソードからも、当時の制作側が「ロサンゼルス帰り」のスーパー刑事という設定をいかに重視していたかがうかがえます。
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劇中で確認できる具体的なロケ地やアイテム
作中には、当時の文化や高村刑事のキャラクターを表す、具体的な場所やアイテムが登場しています。
高村刑事が利用したハンバーガーショップ
高村刑事がハンバーガーを食べるシーンが登場する第19話では、当時の江崎グリコが展開していたハンバーガーショップ「グリコア」の実店舗がロケ地として使用されました。アメリカ帰りの高村刑事がハンバーガーを食べる場面は、彼の都会的でアメリカ的なセンスを強調する演出に役立ったと考えられます。
活躍を支えた車両協力
カーアクションも魅力の一つだった本作では、三菱自動車が車両協力をしています。
• 高村一平(ロス)の車: 赤いギャランラムダΛ
• 南郷五郎(ゴローさん)の車: 白のランサーセレステ
高村刑事の赤いラムダには、白のラインが入ったものと、ラインなしのものが確認されています。
カラオケスナックで熱唱した歌
第19話の冒頭には、高村刑事(草刈正雄さん)がカラオケスナックで歌を披露するシーンがあります。この時、草刈さんが実際に歌唱していたドラマのエンディングテーマ「センチメンタル・シティー」を熱唱していました。これは当時のファンにとって、大変印象的な場面の一つといえるでしょう。
まとめ
『華麗なる刑事』は、新宿・渋谷といった東京の最先端の街を舞台としながら、主人公の設定に合わせてロサンゼルスでの撮影も取り入れるなど、国際色豊かな都会の雰囲気を打ち出した刑事ドラマでした。
当時の資料を見ると、このドラマは、高度経済成長期から変化していく東京の街並みを背景に、カーアクションや派手な演出を通して、新鮮な都会の魅力を提供しようとしていた様子が伝わってきます。今、当時のロケ地とされる新宿の街を歩くと、高層ビルは増え、風景は大きく変わってしまいましたが、高村一平や南郷五郎といった個性的な刑事たちが駆け抜けた時代に思いを馳せることができるかもしれません。
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