1968年から1973年にかけて放送され、最高視聴率が30%を越える大ヒットを記録した東映アクションドラマの代表作『キイハンター』。丹波哲郎、野際陽子、千葉真一といった個性豊かなメンバーが、国際犯罪に立ち向かうハードボイルドな世界観は、多くの視聴者を惹きつけました。
このドラマの魅力を語る上で欠かせないのが、主題歌「非情のライセンス」です。一度聞いたら忘れられない印象的なメロディと、シリアスな歌詞が、作品の世界観を強烈に印象づけました。
この記事では、「非情のライセンス」の詳細や、オープニングとエンディングでの使われ方の違い、そして知られざる楽曲の制作秘話について深掘りしてご紹介します。
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主題歌「非情のライセンス」の基本情報
テレビドラマ『キイハンター』の主題歌として知られるのは、「非情のライセンス」という楽曲です。
この曲は、主にエンディングテーマとして使用されました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 曲名 | 非情のライセンス |
| 歌唱 | 野際陽子 |
| 作詞 | 佐藤純弥 |
| 作曲 | 菊池俊輔 |
エンディングで歌唱を担当したのは、ヒロインの一人である津川啓子役の野際陽子さんです。彼女のソロバージョンは、エンディングでほぼ毎回流されていたとされています。
歌詞には「恋も夢も希望も 捨てて 命賭ける 非情の掟」といった、ドラマのハードボイルドなテーマを象徴するフレーズが並びます。特に後期のオープニングナレーションの締めくくりには、「彼らはこう呼ばれた―」というセリフに続いて、この主題歌の歌詞の一部(「地上ノ掟ニ命ヲカケル彼等」など)が使われていたことからも、この曲が作品の精神を体現していたことがわかります。
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オープニングとエンディングでの使われ方の違い
「非情のライセンス」は、オープニングとエンディングで異なる形で使用されていたことが特徴的です。
オープニングは迫力のインストゥルメンタル
オープニングで流れるテーマ音楽は、基本的に主題歌「非情のライセンス」のインストゥルメンタル(歌なしの演奏)バージョンが採用されていました。
作曲者の菊池俊輔氏によるこのテーマ音楽は、フルバンドのホーンのイントロやギターのメロディ、60年代特有のベースラインが特徴的で、派手でインパクトがあり、今でも人気が高いテーマ曲の一つです。
ただし、このオープニングのインストゥルメンタルにはいくつかのバージョンが存在します。
• 基本テーマ:第1話から第13話までと、第16話から最終回までの「KEYHUNTER」のタイトルバック部分の旋律は、大きく異なるとされています。
• 別バージョン:第14話・第15話では、曲全体がスピーディーでエレキギターを主体とした、完全な別アレンジが用いられました。
• 映像の変更:カラー化以降のオープニング映像には、吹雪一郎と谷口ユミのアクション場面を差し替えた2バージョンが存在します。また、モノクロ時代(第105話まで)にも、キャストの加入やロケのタイミングに合わせて、全部で6つのバージョンが細かく作り直されていたという記録もあります。
エンディングは野際陽子の歌唱バージョン
一方、エンディングでは、主演の一人である野際陽子さんによる歌唱バージョンが流れるのが定番でした。曲調はザ・ベンチャーズ風といわれています。
なお、野際さんの歌唱した「非情のライセンス」は、当初、主演の丹波哲郎さんとのデュエットが予定されていたという興味深い裏話がありますが、丹波さんと野際さんのキーが合わなかったため、結果的に野際さんのソロになったとされています。レコード(シングル盤)のB面には、同じく野際さんのソロで「おしゃれなスパイ」が収録されました。
また、本編で使用された野際陽子さんのバージョンとは別に、風間洋介役の千葉真一さんも「非情のライセンス」をレコーディングしており、1971年に発売されたアルバムに収録されています。
作曲家・菊池俊輔氏が手がけた音楽の世界
『キイハンター』の音楽は、数々のアクションドラマや特撮、アニメの音楽を手がけた作曲家・菊池俊輔氏が担当しました。菊池氏はこのシリーズから後継の『Gメン’75』まで、長きにわたりTBS土曜21時枠のアクションドラマの音楽を担当しました。
菊池氏の音楽は、明快なブルース・ペンタトニックを基調とする16ビートが特徴で、「菊池節」として多くのファンに親しまれています。
『キイハンター』の劇中では、BGMが効果的に使用され、アクションシーンをさらにハラハラドキドキと盛り上げていたという傾向が見受けられます。また、サブタイトルが表示される際やCM前のブリッジに、テーマ曲の4小節のワンフレーズが使われるなど、今日のドラマ音楽の基本的なパターンが『キイハンター』で確立された可能性がある、という声もあります。
作品が大ヒットし5年間にわたって放送が延長されたこともあり、BGMのバリエーションも非常に豊富で、1968年から1972年にかけて11回も劇伴の録音が行われたと記録されています。
主題歌をめぐる興味深いエピソード
『キイハンター』の主題歌「非情のライセンス」には、音楽界や芸能界におけるいくつかの興味深いエピソードがあります。
別のドラマの曲との類似騒動
「非情のライセンス」のメロディは、発表当時、本作終了直前の1968年3月まで放映されていたフジテレビ系列のテレビドラマ『追いつめる』のメインテーマ(作曲:大森盛太郎氏)と酷似しているのではないか、という騒動が起きたことがありました。
これに最初に気づいたのは東映スタッフの一人だったそうです。作曲者の菊池俊輔氏は、この曲を意識せずに作曲したものの、後で聴き比べると出だしの部分が非常によく似ていて自分でも驚いたとコメントしたとされています。しかし、最終的には大森氏と制作した東宝側が「悪意や他意の無い偶然の一致」であり「絶対に盗作ではない」と認めたことで、騒動は決着したといいます。
メロディが似ているという話が浮上したものの、最終的に制作者側がその偶然性を認めたことで、長年にわたってこの曲が愛され続けている背景には、菊池俊輔氏が作り出す音楽の普遍的な魅力があるのかもしれません。
共演が結んだ縁
主題歌を歌った野際陽子さんと、キイハンターの切り込み隊長である風間洋介役を演じた千葉真一さんは、この作品での共演が縁となり、後に結婚に至りました。彼らが作中で見せた絶妙なチームワークは、プライベートでも結びついた結果だったのかもしれません。
まとめ
テレビドラマ『キイハンター』の魂ともいえる主題歌は、野際陽子さんが歌う「非情のライセンス」です。
迫力あるインストゥルメンタルがオープニングを飾り、野際陽子さんの歌声がハードボイルドなドラマの終幕を飾るという構成は、当時の視聴者に強い印象を残しました。この名曲のインパクトには、菊池俊輔氏が手がけた時代を先取りしたBGMの制作手法や、後に夫婦となる二人の出演者とのエピソードなど、様々な要素が絡み合っていたのですね。
時が流れても、この曲を聞けば国際警察特別室のメンバーたちの活躍や、当時の熱狂が鮮やかに蘇ってくるような気がします。もし機会があれば、ぜひ「非情のライセンス」の力強いメロディと、それに込められたメッセージを改めて感じてみてはいかがでしょうか。往年の名作の魅力が、きっとまた一つ深まることでしょう。
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