大映時代の黄金期を支えた主要な映画シリーズ
俳優、そして司会者として昭和の時代を駆け抜けた田宮二郎さん。その端正なルックスと、甘い二枚目から冷酷な悪役までを演じきる卓越した演技力は、今なお多くのファンを魅了しています。特に、映画やテレビドラマで主役を務めた山崎豊子原作の『白い巨塔』の財前五郎役や、勝新太郎さんとの名コンビが光る『悪名』シリーズは、田宮さんのキャリアを語る上で欠かせない作品群です,。ここでは、大映専属時代の代表的な映画シリーズから、テレビでの人気を確立したドラマ、そして司会業に至るまで、田宮二郎さんの主な出演作品をまとめてご紹介します。
田宮二郎さんは、1957年のデビュー以降、1968年に大映を解雇されるまで、大映の看板俳優として数多くの作品に出演しました,。特に、彼が主演または主要キャストを務めたシリーズ作品は、当時の大映の屋台骨を支えていたといえるでしょう。
勝新太郎との名コンビ『悪名』シリーズ
田宮さんの出世作として知られるのが、1961年に公開された映画『悪名』です,。河内の暴れん坊・朝吉(勝新太郎さん)の相棒「モートルの貞」を演じ、人気スターの仲間入りを果たしました,。モートルの貞は、古い任侠精神を持つ朝吉とは対照的に、度胸がありながらもドライな感覚を持つ人物として、コンビの妙を見せました。貞は続編で命を落としますが、シリーズ化されるにあたり、田宮さんは貞と瓜二つの弟「清次」役で再び勝さんと共演し、長く愛される人気シリーズとなりました。『悪名』シリーズは全14作品に及びます。
クールなガンマニアが活躍する『犬シリーズ』
田宮さんの魅力であるガンアクションや洗練されたファッションセンスが注目されたのが、『犬シリーズ』(全9作)です。映画のタイトルがすべて「○○犬」で統一されているのが特徴で、田宮さん演じるガンマニアの鴨井大介が活躍するアクション映画として人気を博しました。主な作品としては、第1作の『宿無し犬』(1964年)や、『喧嘩犬』、『ごろつき犬』、『鉄砲犬』、『野良犬』、『早射ち犬』、『勝負犬』などがあります。
企業社会の裏側を描く『黒シリーズ』
高度経済成長期の日本社会の光と影、熾烈な企業間競争や政界の陰謀などを題材としたのが『黒シリーズ』(全11作)です,。こちらもタイトルが「黒の○○」で統一されており、田宮さんは『黒の試走車』(1962年)や『黒の駐車場』(1963年)、『黒の超特急』(1964年)など、多くの作品で主演を務め、冷酷なエリート役や悪役など、幅広い役柄をこなす演技力を示しました。
俳優としての名声を確立した『白い巨塔』とその他の代表作
田宮さんのキャリアにおいて最も重要な作品の一つが、山崎豊子さん原作の『白い巨塔』です。
映画版『白い巨塔』(1966年)
田宮さんの名声を決定的なものにしたのが、山本薩夫監督による1966年公開の映画『白い巨塔』で演じた財前五郎役です,。この映画は、第40回キネマ旬報ベスト・テンで第1位に選ばれるなど、高い評価を獲得しました。田宮さんはこの役を通じて、「昭和のクールガイ」と呼ばれるようになりました。
テレビドラマ版『白い巨塔』(1978年-1979年)
大映解雇を経てテレビ界で活躍の場を広げた田宮さんは、原作の結末までを描きたいという強い思いから、自らドラマ化を希望し、1978年から放送されたフジテレビ版『白い巨塔』で再び財前五郎を演じました。田宮さんは、財前五郎という役に並々ならぬ執着を持っており、原作のラスト・財前の死までを演じ切りたいと思い続けていたとされています。このドラマは、最終話の視聴率が31.4%を記録し、多くの人々の記憶に残る大成功を収めています。
その他の主要な映画作品
キャリアの転機となった初期の作品や、独立後の作品にも重要なものが含まれています。
• 女の勲章(1961年):山崎豊子さん原作のこの作品での演技が、俳優人生の最初の転機となり、注目を集めるきっかけとなりました。
• 必殺仕掛人(1973年):劇場版の第1作で、藤枝梅安役を演じました,。この作品では、相棒の西村佐内を高橋幸治さんが演じています。
• 華麗なる一族(1974年):山崎豊子さん原作の映画で、美馬中役で出演しました。
• 不毛地帯(1976年):こちらも山崎豊子さん原作の作品で、鮫島辰三役を演じました。
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お茶の間で人気を博したテレビドラマと司会業
映画俳優としてのキャリアと同時に、田宮二郎さんはテレビの世界でも多くの話題作に出演し、司会者としても広く親しまれました。
テレビドラマ『白いシリーズ』と話題作
TBS系では、1970年代に田宮さんが主演を務める一連のドラマが「白いシリーズ」(全6作)として放送されました。田宮さんは、これらの作品で次々と主役を演じ、ドラマ界でも花形スターの座を獲得しています。
• 『白い影』(1973年):外科医役。
• 『白い滑走路』(1974年):航空機の操縦士役。
• 『白い地平線』(1975年):プロボクサー役。
• 『白い秘密』(1976-1977年):脳神経外科医役。
• 『高原へいらっしゃい』(1976年):山田太一さん脚本の話題作で、面川清次役を演じ、こちらもヒットを飛ばしました。
『クイズタイムショック』の初代司会者
田宮さんの活動を語る上で欠かせないのが、クイズ番組『クイズタイムショック』の初代司会者としての顔です,。1969年1月から約9年間にわたり司会を務め、映画で培ったクールなイメージから一転し、ソフトで理知的なキャラクターと軽快で巧みな話術で、お茶の間でも広く親しまれました,。特に、クイズ出題時の「ターイムショック!!」という決め台詞とカメラを指さすポーズは、多くの視聴者に知られています。
まとめ
田宮二郎さんは、大映の看板俳優として『悪名』や『犬シリーズ』といった任侠・アクション映画で名を馳せ、その一方で『白い巨塔』の財前五郎のような冷酷なエリート役もこなすなど、俳優として非常に幅広い役柄を演じ切りました。
また、映画界を離れた時期に始めた『クイズタイムショック』の司会では、俳優としてのクールな一面とは異なる、親しみやすく巧みな話術を見せ、テレビ時代におけるスターとしての存在感を確立しました。
彼の生涯はわずか43年で幕を閉じましたが、彼が情熱を注いだ数々の作品は、時代を超えて今も多くの人々の心に深く刻み込まれています。彼の残した作品の軌跡は、まさにスクリーンというキャンバスに描かれた力強い足跡のようだと言えるでしょう。もし気になる作品があれば、この機会に映像作品で彼の情熱的な演技に触れてみるのも良いかもしれません。
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